第53回アメリカジョッキーCC回顧
大方の予想ではリッツィースターが逃げると考えられていたが、
逃げたのは意外なことにトーセンレーヴだった。
この馬が逃げるからには折り合いを意識した流れとなる。
1000メートル通過は63秒8という、
超スローペースとなった。
前日からの雨で馬場状態は不良の発表。
走りにくい馬場状態であったに違いない。
ナカヤマナイトやゲシュタルトといった有力どころが
早めに動き出す。
逃げるトーセンレーヴもペースを上げていた。
1000メートルを通過したところで
それまで1ハロン13秒台まで落ちていたラップタイムが
12秒台に上がっていた。
だがルーラーシップは動かない。
中団よりもやや後ろの位置をキープしたまま、
4コーナーから直線へ。
直線の短い中山競馬場。
しかも脚元は不良馬場。
しかしルーラーシップの決め手には
全く影響がなかった。
馬群を外から一気に交わし去り、
2着のナカヤマナイトに3馬身差をつけて
あっさりと先頭でゴール板を駆け抜けた。
さすがは有馬記念4着馬。
1頭だけ次元の違う競馬を見せてくれた。
それにしても他の有力馬たちが動き出しても
4コーナーまでゴーサインを出さなかった
ルーラーシップの鞍上・福永祐一には驚かされる。
昨年2011年の金鯱賞の時、
同じく不良馬場を差し切った経験が自信となっていたのだろう。
もちろん有馬記念とは相手も違う分、
余裕があった事も確かだとは思うのだが。
2011年の全国リーディングジョッキーに輝いた
その理由を垣間見た想いがした。
