皐月賞・マイラーズC 感想
●皐月賞
注目された先行争い、逃げたのはバーディバーディ。
作り出したペースは前後半(60.1-60.7)でした。
馬場状態を考えると速いペースだったと言えます。
それでいて後半あまりペースが落ちなかったのは、
レースのレベルが高かったからだと考えたいと思います。
各馬の上り3Fを見ると、最速だったのは
2着ヒルノダムールの35.0。
速い脚だけでなく、持久力も問われた一戦でした。
勝ったヴィクトワールピサは、1コーナーでは後方集団。
終始内ラチ沿いを離れることなく、徐々にポジションを上げていきました。
最後の直線は一瞬外に進路をとる動きが見られましたが、
最内が空くと見るや否や、半ば強引にインへ切り込みました。
この時に見せた素早い反応と加速、ここにヴィクトワールピサの強さが凝縮され
ていました。
平均ペースを押し切ったことから距離が400m延びることに不安はなく、
ダービーの最有力馬であることは間違いありません。
2着ヒルノダムール、3着エイシンフラッシュはもちろん、
ヴィクトワールピサより前で競馬をした5着アリゼオ、
6着リルダヴァル、7着ゲシュタルトにも巻き返しの可能性はあります。
とは言え、勝てるかどうかと問われるとトーンは下がります。
妥当ヴィクトワールピサの期待は、前哨戦次第で
若葉Sでヒルノダムールを下している無敗のペルーサ、
毎日杯を圧勝したダノンシャンティに集まるかもしれません。
●マイラーズC
シルポートがタマモナイスプレイをやや強引に交わし、
ペースが上がるかとも思われましたが、
前後半は(46.8-46.1)。
ややスローな流れでレースは進みました。
折り合いが心配されたリーチザクラウンは、
安藤勝騎手がガッチリと抑え込んだというような印象。
それでも3コーナーに差し掛かる頃にはじわじわと
3番手までポジションを押し上げてきました。
4コーナーで先頭に立ったものの、
直線に入ってリーチザクラウンは馬群に飲まれたかと思いましたが、
ここからもう一伸び。
インから猛追するトライアンフマーチをクビ差抑えきりました。
トライアンフマーチは上り33.3という脚を繰り出しましたが、
リーチザクラウンも34.0。
ペースが落ち着く中、何とかなだめて脚を溜め、
直線でもう一伸びという競馬ができたことは収穫でした。
一方のトライアンフマーチはやや人気を落としていましたが、
1枠を利して経済コースを通り惜しい2着。
今思うと岩田騎手が皐月賞の予行練習をしていたのではないかと
考えてしまうようなレースでした。
トライアンフマーチ自身も昨秋東京競馬場のオープンで
鮮やかなイン差しを決めており、これは大きな武器となりそうです。
3着キャプテントゥーレは善戦マンのイメージ通りの結果。
セイウンワンダー、スマートギアなど後方からの馬は
スローな流れと馬群を捌くのに苦労した印象。
展開次第で浮上はありそうです。
問題は9着に沈んだスーパーホーネット。
こちらはさしたる敗因も思い当たらず、完敗。
春シーズンの見通しは暗くなってしまいました。
